2018.01.13
自己PRと長所の違い
視点の違いを理解しよう
自己PRと長所は視点が違う
自己PRを考える際に、つい自分の「長所」と置き換えて考えてしまう人が多いようですが、まずこの2つは別物であるということを理解しておきましょう。面接時に長所を聞かれた後で、「では自己PRをお願いします」と言われてしまったらどうしようもありません。
では、どこが違うのかという点を説明します。まず長所についてですが、「優れているところ」あるいは「美点」という意味合いになります。この長所というのは、あくまでも自分の視点で考えた際に、自分で優れていると思う部分のことです。自分の性格や特徴は、ある程度は理解していることでしょう。
しかし、自己PRは長所と決定的に違う点があります。それは「採用側の視点」で考えなければならないという点です。あくまで採用側の視点で、自分の持っている能力がどのようにして会社の役に立つのか、メリットをもたらすのかというのを考えたうえで、売り込んでいくためのアピールをする必要があります。会社にとって自分は採用する価値のある人間であるということを伝えるための営業活動のようなものです。これらの違いをまずはしっかりと認識しておきましょう。
なぜ両方聞かれることがあるのか
では、面接の際になぜ採用側は自己PRと長所の両方を聞いてくるのでしょう。まず、長所(と短所)を聞いてくる理由として挙げられるのは、自己分析がしっかりとできている人間かどうかを見極めるためです。自分の良いところ、あるいは悪いところをしっかり把握しているのか、という部分を見られます。内容自体ももちろん重要ですが、自分を客観視して自己分析のできている人間かどうかの確認のための質問という意味合いが強いでしょう。
そして自己PRは、採用側にとってメリットがあるか、どのように貢献してくれるのかを知るための項目になります。会社で行われている業務や方向性、理念に合う人材なのかをここで見極められます。ですので、自己PRをする際は決して自分視点で語ってはいけません。あくまで採用側にとってどのようなメリットがあるのかを説明する意識を持ちましょう。そのため、自己PRは長所とは違い、応募する会社ごとに考える必要があります。しっかり業務内容や仕事上で必要となる能力、採用側が今求めている人材像を把握したうえで、自分はそのような人間であるとアピールしていく必要があります。
以上のように、長所は「自分の視点」、自己PRは「採用側の視点」ということが大きな違いになります。この点をしっかり押さえたうえで準備を行っていきましょう。